第10回 田辺・弁慶映画祭 上映作品


傀儡
上映時間:11月12日(土)10:00〜 2016年/日本/77分
 

高校時代の恋人の転落死から12年、記者となった藤真(28)は、「事故死で処理された未解決事件」として恋人の記事を書くよう上司から命じられる。

「書いても遺族を追い詰めるだけだ」と反論するも、藤真は半ば強制的に現場へ飛ばされてしまう。

戸惑いを隠せないまま藤真は遺族の元を訪れるが、あろうことか当時容疑者として疑われていた男・志田(44)が遺族と共に暮らす光景を目にする。志田を“先生”と呼び、従順な態度で接する遺族たち。なぜ容疑者だった男が遺族から慕われているのか、遺族を裏切る罪悪感と共に取材は始まるのであった。

関係者に話を聞くも重要な情報は得られず、藤真は次第に志田と恋人に深い繋がりがあったのではないかと疑うようになる。その思いは藤真を駆り立て、次第に取材方法も強引に、偏見が先行するばかりの行動をとるようになる。そして、、根深い嫉妬心から精神の崩壊へと追い詰められた藤真は、ついに幻覚を見るにまで疲弊する。


現実と幻想の境界線もつかなくなった頃、恋人が亡くなった現場で、藤真は志田から死の真相を明かされる。それは、藤真が知らぬ間に恋人を妊娠させ、その事に腹を立てた恋人の父が、揉めてる最中恋人を誤って川から転落させてしまったというものだった。志田は、恋人の償いをさせるべく、父親を川から転落させた人物であったのだ。

自責の念に駆られる藤真、しかし、彼が正気を失うよりも前に、志田は藤真を殺めるのであった。

監督 松本千晶
出演 木口健太、二階堂智、石崎なつみ、戸田昌宏、保田あゆみ、烏丸せつこ


監督
プロフィール
松本千晶(まつもとちあき)

1993.6.30 神奈川県出身
武蔵野美術大学 映像学科 出身

〈受賞歴〉
「空音」第9回 アジア国際未来青少年映画祭 入選

現在は映像制作会社に勤務。CM制作に携わる傍、自主で制作を続ける。