第12回コンペティション部門 選考総評について

田辺・弁慶映画祭コンペティション部門入選作品の選考委員長である掛尾良夫様より第12回
入選作品選考にかかる「総評」を頂きましたのでお知らせ致します。



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第12回 田辺・弁慶映画祭 コンペティション選考について

多くの自主映画作家が心血を注いだ作品を応募してくることから、私たちも真摯に向き合う
ことを心がけている。映画祭がスタートしたころはホーム・ムービーのような作品も散見さ
れたが、最近では、大学や専門学校で映像製作を学んだ人や、実際の制作現場で活動してい
る人の作品が多く、そのレベルの高さには驚かされる。
PFF(ぴあフィルムフェスティバル)がスタートしたとき「誰もが映画監督になれる」こと
を目指したが、現在、誰もがとは言わないが、これだけの人たちが映画監督になっているこ
とは凄いことである。
応募作品から、技術的なレベル、作品を通して伝えたいこと、俳優の魅力などをポイントに
30本を選び、さらにそこから、20本弱の作品を選抜した。毎年、ここからが問題となる。
もし、選考する者が1人違えば、今年選ばれた半数は入れ替わっただろう。
それくらい作品のレベルは拮抗していた。
もう一つの問題は他の映画祭と関わりである。弁慶映画祭よりも先に開催される映画祭に出
品し大きな賞を取ると確実視される作品はどうしても避けたい。
また、高い技術レベルと巧みなストーリーテリングで、そのまま劇場公開できそうな作品
もあり、実際に公開の話しが進んでいる作品もある。そうした中で、最終的に選んだのは、
切実に伝えたいことを強く訴える力があり、商業映画監督としての可能性を期待させてく
れる作品だった。その結果、奇しくも20代の監督が多くなったのも良かったと思う。





                  コンペティション部門 選考委員長 掛尾良夫

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